シンプルに暮らす力。

こまめな手洗い、うがい、マスクの着用がスタンダードになりました。奇遇なことに、手洗い・ハンドソープについて考えを改めたのが昨年末。ハンドソープに添加された「除菌・抗菌」など特別な作用よりも、「20秒かけて隅々まで洗う」事に重きを置くと決めていました。新型コロナウイルスが広く知られる前のことです。そしてここ数ヶ月、感染症対策として「正しい手洗い方」が拡散されていく中、あの時の私の判断は間違っていなかったのだと感じました。

持ちすぎないシンプルな暮らしを意識する中で、私の軸になりつつある事。それは自分自身の知識や技術は物にも勝るという考えです。多機能なハンドソープを持つと、いつか慢心して正しい手洗いができなくなります。もしくは、正しい手順を知らないまま時がすぎます。一方でシンプルな石鹸を選択すると、「正しい手洗い」に対する知識が身につき、過剰に不安を抱くことなく、身体だけでなく精神的な衛生も保つことができます。正しい手洗いの知識があればシンプルな石鹸を選ぶことに何ら躊躇は生まれません。ポリ袋炊飯も同じ考えです。

物流やライフラインが途絶えても、今手元にある物に知識と技術を足すことで乗り越えられる場面はたくさんあるはず。

そして知識と技術だけで解決しない事柄に対しては、積極的に準備・備蓄を選択しています。調理や暖房器具としてのカセットコンロ、断水に備えたPET飲料水や給水バッグ、電池やソーラー式の照明器具、ペット同行避難のための簡易テントや自家用車の所有など多岐にわたります。これは地震大国日本に住まう限り、切り離せない事です。

そして万が一非常事態に見舞われたとき。大切なのは、まず第一に「自助」であるということ。自らを守り、自らでなんとかする。マスクが売っていないのであれば作る、これも自助です。

次に「共助」、周りの人と共に助け合う。それでもままならない部分には「公助」を頼ります。「共助」は助け合いです。誰かが一方的に助けを乞うのでは無いという事。私のように現役世代で健康な者は、与えられる側ではなく、進んで手を差し伸べる側である事を忘れてはいけません。

誰かに依存することを前提とした生活には陥りたく無い。自分ひとりを満足に維持できる状態こそ、私らしいシンプルな暮らしにふさわしいと感じます。