包丁の買い替え、失敗と成長

一人暮らしを始めてから、包丁はずっとペティナイフ1つです。まるごと1玉のキャベツも、ぐるりと回しながら難なく切れます。愛用している小さなまな板にもちょうどよく、魚を捌くときも小回りがきいて使いやすい。ペティナイフを果物用と思い込まずメイン使いに選んだ10年前の私、意外とシンプルな思考を持っていたのかも知れません。

包丁はどんなに良い物を買っても、少しずつ切れ味が落ちてしまいます。これまでは時折シャープナーで研いでいましたが劇的な変化は無く、刃こぼれが増える一方。愛猫の手作りごはんに鶏皮や軟骨を扱うようになって切れにくさが際立ち、いよいよ買い替えの決心がつきました。

とはいえ、買い直してもいずれ切れ味は悪くなる運命。ならば自分で研げるようになりたいと思い、包丁と一緒に砥石も購入しました。今ある包丁は、研ぎ方の練習台に使ってから処分することに。

YouTubeで研ぎ方を学んで早速取り掛かると、ものの数分で刃こぼれが消えました。うれしくなって全体をしっかり研ぐと、まるで新品のような切れ味…。これはもう、買い換える必要は無かったのでは?という状態。今まで包丁を何度も往復させて切っていた鶏皮が、スルッと1ストロークで切れるまでに。

不器用なのでダメ元でたくさん練習するつもりでしたが、自分にとって必要な技術はあっけなく手に入りました。プロの料理人や鍛冶屋さんからすれば全然なっていないと思いますが、私の自炊環境では十分な仕上がり。あまりによく切れるので、次回の刃物の回収日まで感謝して使います。新しく購入した包丁はオールステンレスのペティナイフで、こちらの使い心地もまた楽しみ。久々の家事レベルの成長に心躍った一幕でした。